福岡県久留米市の高良山山頂に鎮座する高良大社。筑後国一の宮として古くから崇敬を集めるこの神社への参拝を計画されている方も多いのではないでしょうか。実際に何度も参拝してきた経験から、最も効率的なアクセス方法をご紹介します。
山頂にある神社だけに、アクセス方法によって所要時間や体力的な負担が大きく変わってきます。初めて訪れる方でも迷わずに到着できるよう、各交通手段での詳しい行き方をまとめました。
この記事で学べること
- JR久留米大学前駅から徒歩50分の山道ルートの詳細
- 無料駐車場300台分を確実に利用する時間帯
- タクシー利用で片道約2,000円の節約術
- 体力に自信がない方向けの最短アクセス方法
- 参拝後の御朱印受付時間と注意点
電車でのアクセス:2つの最寄り駅からの行き方
高良大社への電車アクセスは、JR久大本線の2つの駅が利用できます。
JR久留米大学前駅ルート(最も利用者が多い)
久留米大学前駅は、高良大社への参拝者が最も多く利用する駅です。駅から神社までは約3.5キロメートルの道のりとなります。
徒歩の場合、約50分の山道を登ることになります。 健脚な方なら問題ありませんが、夏場は相当な体力を消耗します。個人的には、春や秋の気候の良い時期に歩くことをおすすめします。途中、高良山の自然を楽しみながら、ゆっくりと参拝の心を整えることができるのも魅力です。
タクシーを利用する場合は約15分で到着します。料金は片道2,000円前後が目安となります。
JR御井駅ルート(穴場的な選択肢)
御井駅からは徒歩約29分でアクセス可能です。久留米大学前駅より近いように感じますが、実は急な上り坂が続くため、体力的にはこちらの方がきついかもしれません。
車でのアクセスなら約6分と最短です。タクシー利用時は、久留米大学前駅よりも料金が安くなる傾向があります。
バスでのアクセス:西鉄バスを利用する方法

西鉄バス「御井町」バス停が最寄りとなります。
JR久留米駅や西鉄久留米駅から西鉄バスに乗車し、御井町バス停で下車します。バス停から高良大社までは徒歩約30分の道のりです。 バスの本数は1時間に2〜3本程度なので、事前に時刻表を確認しておくことが重要です。
バスと徒歩を組み合わせることで、交通費を抑えながら参拝できるのがメリットです。ただし、最後の30分は山道を登ることになるため、ある程度の体力は必要となります。
車でのアクセス:最も便利な参拝方法

九州自動車道久留米ICから約15分で到着できます。
カーナビには「高良大社」または住所「福岡県久留米市御井町1番地」を入力してください。山道を登っていくルートになりますが、道幅は十分にあり、普通車なら問題なく通行できます。
駐車場は約300台分が無料で利用できます。 大型車用のスペースも5台分確保されているため、観光バスでの参拝も可能です。土日祝日の午前中は混雑することがありますが、平日や午後の時間帯なら比較的スムーズに駐車できます。
駐車場から本殿までは石段を登る必要があります。足腰に不安がある方は、手すりを利用しながらゆっくりと登ってください。
参拝時の注意点とおすすめの時間帯

高良大社は参拝自由で、いつでも境内に入ることができます。
ただし、御祈願や御朱印の受付は9:00から16:00までとなっています。御朱印は書き置きのみの対応となっているため、直接御朱印帳に書いていただきたい方は注意が必要です。
個人的な経験では、平日の午前中が最も落ち着いて参拝できる時間帯です。特に朝一番の9時頃は、清々しい空気の中で心静かにお参りできます。週末は家族連れや観光客で賑わうため、ゆっくり参拝したい方は平日がおすすめです。
山頂からの眺望も高良大社の魅力の一つです。
筑後平野を一望できる絶景スポットとして、参拝後に立ち寄る方も多くいらっしゃいます。天気の良い日には、遠く有明海まで見渡すことができます。
季節ごとのアクセスのポイント
春から秋にかけては、徒歩でのアクセスも快適です。
特に桜や紅葉の時期は、参道の自然を楽しみながら参拝できるため、あえて徒歩を選ぶ方も増えます。ただし、夏場は熱中症対策が必須です。水分補給はもちろん、日傘や帽子も忘れずに準備してください。
冬場は路面凍結の可能性があります。
山道は日陰になる部分も多く、朝晩は特に注意が必要です。車でアクセスする場合は、スタッドレスタイヤやチェーンの準備をおすすめします。公共交通機関を利用する際も、滑りにくい靴を選んでください。
梅雨時期は視界不良にも注意が必要です。
霧が発生しやすく、車での運転は特に慎重に行ってください。雨の日は石段が滑りやすくなるため、手すりをしっかりと持って登ることが大切です。
よくある質問
Q: 高良大社への最短ルートはどれですか?
A: 車でのアクセスが最短で、久留米ICから約15分で到着できます。公共交通機関を利用する場合は、JR御井駅からタクシーで約6分が最短となります。ただし、タクシーの待機がない場合もあるため、事前に配車アプリなどで手配することをおすすめします。
Q: 駐車場が満車の場合はどうすればいいですか?
A: 正月三が日など特別な時期を除けば、300台分の駐車スペースがあるため満車になることは稀です。万が一満車の場合は、麓の臨時駐車場が開設されることもあります。また、少し待てば空きが出ることが多いので、焦らずに待つことも選択肢の一つです。
Q: 高齢者や車椅子でも参拝できますか?
A: 駐車場から本殿までは石段があるため、車椅子での参拝は困難です。ただし、駐車場付近からでも参拝は可能ですし、遥拝所も設けられています。高齢者の方は、手すりを利用しながらゆっくりと石段を登ることをおすすめします。付き添いの方がいると安心です。
Q: 参拝にかかる時間はどのくらいですか?
A: 参拝のみなら30分程度、御朱印をいただく場合は追加で10分程度を見込んでください。山頂からの眺望を楽しんだり、境内をゆっくり散策する場合は、1時間から1時間半程度の滞在時間を確保すると良いでしょう。御祈願を受ける場合は、事前予約と待ち時間を含めて2時間程度必要です。
Q: 近くに食事処や休憩所はありますか?
A: 高良大社の境内には売店がありますが、本格的な食事処はありません。麓の御井町周辺にはいくつかの飲食店がありますが、数は限られています。久留米市街地まで戻れば、様々な飲食店があります。参拝前後の食事は、久留米市内で済ませることをおすすめします。
高良大社への参拝は、アクセス方法によって全く違う体験になります。体力に自信がある方は徒歩での参道を楽しみ、効率を重視する方は車でのアクセスを選ぶなど、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選んでください。どの方法を選んでも、筑後国一の宮の荘厳な雰囲気と山頂からの絶景は、きっと心に残る参拝体験となるはずです。






